その仕事、命よりも大切ですか?
うつ病歴2年のがけさんです!
タイトルの「その仕事、命よりも大切ですか」は、ある本の中に出てくる言葉です。
本と言っても、漫画です。過労死漫画です。その漫画本とは、
「死ぬくらいなら会社辞めれば」汐街コナ 著、ゆうきゆう 監修
です。
先ほど、タイトルにつられて衝動買いしましたが、とてもいい作品でした。
自分はうつ病になってしまいましたが、この本はぜひ、うつ病になりかけの人やうつで
はない人にも一読してもらいたい本です。自分ももう少し早くこの本に出合っていれ
ば、うつ病にならずに済んだかもしれません。それぐらい気持ちを代弁してくれている
内容となっています。
著者は過労死自殺しかけた元デザイナーの汐街コナさん、監修は精神科医・作家・マン
ガ原作者で有名なゆうきゆうさん。言葉に重みがあるわけです。
さて、ここで問題!日本人の中で、精神疾患を経験したことがある人の割合はどのくら
いでしょう?
5人に1人だそうです。( ゚Д゚)多すぎって思いませんか。でもこれが現実。
それだけ、我慢してしまう人が多いということでしょう。
残業時間が多くても我慢。
仕事があっていなくても我慢。
パワハラ・セクハラにあっていても我慢。
仕事辞めたいな~でも会社や親に迷惑かけちゃうから我慢。
せっかく入った会社だしな~辞めてもその後のこと考えると厳しそうだし我慢。
我慢、我慢、我慢…
でも、我慢してもしょうがないですよ。
体調崩してうつ病になっても、会社側は休んでまた復帰してね、などと言うだけ。
ただ、それだけのもんなんです。
作品中にも出てきますが、
「会社はあなたがおかしくなっても自分で気をつけなかったのが悪いって言われて終わ
り」
これ、すごいよく分かります。結局会社側は私たちを歯車の一部としかみていません。
うつ病はその後長い長い期間をかけて治していくことになるのに…そのことを全くわ
かっていませんし、責任は一切とってくれません。
だから、自分の身は自分で守る、これしかありません。決して我慢はしないこと!
最後に、どうしても紹介したい部分がありますので、引用させてください。
「仕事上の立場は替えがきく」と言いましたが替えのきかないものも存在します
あなたが
誰かの息子や娘であり
誰かの父親や母親であること
誰かの夫や妻であり
誰かの兄弟や姉妹であること
誰かの孫や祖父母であり
誰かの恋人であり
誰かの友人であること
これらは絶対に替えがききません
このことを胸に刻んで、日々生きていってほしいと思います。
なぜ、私がここまで紹介するかといいますと
私は、最初の勤務地で同僚を亡くしています。自殺でした。
最後に声をかけたのは私でした。
その人に、この本のタイトルと上の言葉を言ってあげれてたら、なにか変わっていたか
もしれないと思うとこみ上げてくるものがあります。
本で人を救えることもある…と思わせてくれる本でした。